花粉の飛散量と時期
ニュースや天気予報なので「今年は花粉の飛散量が多くなるでしょう」とか、「花粉の飛散量がピークを迎えています」などの報道を、花粉症の時期に入ると耳にすることがあります。花粉の飛散量には多くなる年と少なくなる年があり、また、飛散する時期にも変化があるのです。
「前年の夏が猛暑だったら、その翌年は花粉の飛散量が多くなる」ということを聞いたことがある方は多いのでしょうか。これは正しいといえます。つまり、前年の夏の天候が非常に暑く、しかも晴れた日が多いために日照時間も長ければ、スギなどの花粉症の原因となる花粉を作り出す植物の雄花の花芽が大量に作り出されます。花粉は雄花から飛散するため、雄花の量が多ければ多いほど、おのずと花粉の飛散量が増えるのです。逆に、前年の夏が冷夏で、日照時間も短ければ、雄花の成長が促進されないために、翌年の花粉の飛散量は減少します。
次に、花粉が飛散しやすい時期というのも把握しておくことが大切です。花粉症を引き起こす花粉を飛散される植物には様々あります。代表的なものとしてはスギやヒノキが挙げられるでしょう。その他にもイネやヨモギ、さらには北海道や東北に良く見られるシラカバが挙げられます。植物の種類によって飛散する時期も異なります。例えばスギ花粉の場合は2月から4月にかけて、ヒノキ花粉の場合はスギ花粉よりも若干遅い3月から5月にかけて、シラカバは4月から5月にかけてとなっています。
また、季節的な時期だけでなく、1日単位で花粉が飛散しやすい気候条件もあります。晴れて暖かい日は雄花がどんどん開花していき、また上昇気流が発生するため、一気に花粉が飛散します。また、空気が乾燥しているときほど、花粉は多く飛散します。逆に雨の日は雄花の開花が余り見られない上に、花粉が飛散しても雨によって地表に落下してしまうため、飛散量も減少するのです。
このように花粉の飛散量や飛散する時期は、植物の種類や前年の夏の気候に大きく左右されます。また、花粉症シーズンにおける花粉の飛散量はその日の天気によっても変わってくるのです。
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