花粉症と間違えやすい疾患
花粉症を発症したときに、顕著に現れる症状として真っ先に思い浮かぶのが鼻水やくしゃみ、そして目のかゆみといったところではないでしょうか。しかし、花粉症と良く似た症状を示す別の疾患である可能性もあるのです。では、花粉症と症状が似ている疾患にはどのようなものがあるのでしょうか。
まず、くしゃみや鼻水という花粉症の症状と同じ症状が表れる疾患といえば、風邪を思い浮かべる方も多いでしょう。花粉症のシーズンにくしゃみや鼻水が出たからといって、花粉症であるとは限りません。風邪であるケースもあるのです。風邪か花粉症かの見極めとしては、まずは発熱やのどの痛みがあるかどうかという点が挙げられます。また、風邪の場合、くしゃみや鼻水は1週間もすれば完治するケースがほとんどですが、花粉症の場合は2週間を経過しても症状が治まらないという特徴があります。このように、症状の特徴の違いによって、風邪か花粉症かを判別することが出来ます。
次に血管運動性鼻炎と呼ばれる疾患があります。これは暖かい室内から急に外の寒い空気に触れたときなど、急激な温度変化によって鼻水が出るという症状が特徴的な疾患です。確かに、鼻水が出るという点では花粉症に似ているのですが、実際に病院で検査を行ったとき、花粉症の場合は花粉という異物(アレルゲン)に対する抗体が存在するのですが、血管運動性鼻炎にはその抗体が存在しないという特徴があります。
さらには通年性アレルギー性鼻炎と呼ばれるものがあります。花粉症は花粉が飛散するときにだけアレルギー性鼻炎の症状を引き起こすため、季節性アレルギー性鼻炎と呼ばれていますが、通年性アレルギー性鼻炎とその名の通り、1年中、アレルギー性鼻炎の症状が続くのです。例えば、ハウスダストやダニといった要素でアレルギー反応を起こすケースです。鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみなど、花粉症と非常に類似した症状を示すのですが、症状が現れる期間に違いがあるのです。
このように、花粉症と間違えやすい疾患には多数あります。しかし、どれも見極める判断基準があるため、「花粉症に違いない」と断定する前に、まずは症状の経過をしっかり観察することが大切です。
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